コンタクトを通販で購入したいけど「どんなデーターが必要なの?」「コンタクトのBCとかPWRって何?」とかよく聞かれます。コンタクトレンズのデーターって慣れないとよくわかりませんよね。ましてや通販でこのデーターで注文して大丈夫って不安になる人もいると思います。でも、ご安心を!コンタクトレンズのデーターは慣れればとっても簡単です。コンタクト通販でも安心してオーダーできますよ。
【コンタクトレンズを通販で購入するにあたっての必要なこと】
・お客様が希望するコンタクトレンズの商品名とデーター
・お客様のお名前やご住所と連絡先
通販なのだから当然、名前や住所は必要です。
基本的にこれだけです。
【コンタクト注文時の必要なデーターについて】
コンタクトを通販で注文するときにはデーターが必要になります。
一般にBC(ベースカーブ)、PWR(度数)、DIA(直径)ですが
乱視用レンズの場合これにCYL(乱視度数)AXIS(軸度)
遠近両用レンズの場合はADD(加入度)
が必要です。
またコンタクトレンズの入っているパッケージにはTCやEXPなどの数字が入っていることもありますがこれらは不要です。
【BCベースカーブ】
BC(ベースカーブ)とはコンタクトレンズの内面のカーブの曲率半径のことです。BC8.6であれば8.6mmの半径で円を描いたカーブがBC8.6です。この数値が大きくなればなるほどレンズのカーブは平らになっていきます。たとえばBc9.0であれば9.0mmの半径で円を描いたカーブなので8.6よりは円が大きいからカーブは平らですよね。
BCは通常 8.6、8.7、8.8、8.9、9.0mmのどれかです。実は8.6と8.7の違いはほとんどありません。処方箋のデーターを無視していいわけではありませんが、ほとんど同じです。なぜかというと使い捨てコンタクトはそれぞれのメーカーでBCをできるだけ多くの人に合うよう中間的な数値を使っています。それが8.6であり8.7mmです。8.6であればこの1カーブでほとんどの人に合うようにデザイン的にも素材的にもできています。
なので8.6でもかなりの広範囲のBCの人に使えるようになっています。ほとんどのメーカーが使い捨てコンタクトのカーブは1つか2つしかありません。
【PWR度数】
PWRとは度数のことです。パワーPowerの省略形です。最近は円柱レンズの度数との混乱を防ぐためS(球面sphere)を使うこともあります。PWRは-と+があってーである凹レンズは近視用、+である凸レンズは遠視用です。度数は0.25刻みでたとえば度数-1.00の次は-1.25になります。マイナスにしてもプラスにしても数字が大きくなればなるほど度数が強くなります。
度数は0.25刻みなのですが使い捨てコンタクトの場合-5.00や-6.00を超えると0.50刻みになります。これは度数が強い場合0.25ずつだとほとんど違いがないので0.50刻みにしています。
度数と視力の関係
よく度数と視力を間違われる方がいますが、度数と視力は全く別物です。度数の単位はディオプターといってレンズが光を曲げる力のことです。
度数は無限遠点からの光が調節をしない状態で網膜に結像するレンズの数値のことです。簡単に言うとレンズを目の前において入ってきた光がちょうど網膜上で焦点を結ぶためのレンズの強さのことです。
視力の単位は通常、5mの距離で直径7.5mm太さ1.5mm切れ目1.5mmのランドルト環が視認できれば1.0とし、これを基準に測定する見えている単位です。
なので視力の数値でコンタクトレンズの度数を注文することはできません。
【DIA直径】
DIAはコンタクトレンズの直径のことです。ハードコンタタクトではS(サイズ)で表すこともありましたが、球面レンズsphereのS混同することもあり最近はほとんどがDIAで表記しているようです。使い捨てコンタクトの場合、ほとんどが14.0mm~14.2mmです。商品によってはじめから決められていますのであえて注文時に記入するところは少ないようです。
【CYL】
CYLはシリンダー度数といって乱視用レンズの度数のことです。シリンダーの省略形です。シリンダーということは円柱レンズです。レンズの度数はディオプターという単位であらわされますが近視や遠視の度数のPWRと混乱を避けるためCYLという表記を使っています。ただ、乱視用のコンタクトの場合、やはり混乱を避けるため近視や遠視の度数にはPWRを使わず、S(sphereスヘアー)という球面度数で表記していることが多いです。
【AXIS】
AXISはアックスといって乱視レンズの軸度のことです。乱視レンズは形状は
円柱レンズですので方向があります。円柱の縦方向が軸になります。この軸の方向を軸度といいます。乱視用のレンズではCYLとAXISはセットになっています。
【ADD】
ADDは加入度数といって遠近両用コンタクトを購入するときに必要なデーターです。遠近両用レンズ(バイフォーカルともいう)は先に遠用部を合わせます。遠用部は近視の矯正と同じです。近用部を合わせるのには加入度数を加えた部分で見ることになります。加入度数は+で表示され通常+1.00~+3.00くらいです。
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【近視の人の場合】
普通の近視の人だったら必要なのはBC(ベースカーブ)、PWR(度数)です。
【乱視の人の場合】
乱視の場合、注文時に必要なコンタクトのデーターは
BC(ベースカーブ)S(近視度数)CYL(乱視度数)AXIS(乱視軸度)
です。
【遠近両用の人の場合】
遠近両用の場合、必要なデーターは
BC(ベースカーブ)、PWR(度数)、ADD(加入度)
です。
【ハードコンタクトの人の場合】
ハードコンタクトのデーターで必要なのはBC(ベースカーブ)、PWR(度数)、DIA(直径)です。ハードコンタクトは使い捨てコンタクトなどソフトコンンタクトと違って硬いので角膜のカーブに適した正確なBCが必要です。ハードコンタクトのBC0.05mm刻みでたとえばBC790の次のBCは795になります。またDIAも使い捨てコンタクトと違って通常8.5mm~9.2mm位です。これはハードレンズは小さく目の中で瞬目によって動くことによって角膜に酸素や涙液を送っているためです。通常サイズは8.8~9.0です。ハードコンタクトはすべてメーカー取り寄せになり2~3日後発送です。また大きなサイズひゃ強い度数など特別なものはメーカーで製作しますのでコンタクトのデーターによっては7日~10日後発送になることもあります。
―――――★コンタクトレンズの入ったパッケージに記載しているが注文時には不要なものもあります。―――――
【TC】これはセンターシックネスといってコンタクトレンズの中心部の厚さです。コンタクトは度数や素材、デザインによって中心の厚さが変わりますので通常こちらで指定することはありません。
【EXP】これはこのコンタクトレンズの使用期限です。この期間までに使はじめてもらえれば大丈夫という期間です。
【LOT】これはロットナンバーといってコンタクトレンズの製造番号です。